東京都新宿区の美容外科・美容皮膚科
性交時の痛みの原因は?見逃してはいけないサインとは

大切なパートナーと過ごす時間で痛みを感じ、性行為に臆病になってしまったり、パートナーとの関係に溝ができてしまう女性は少なくありません。
本記事では、性行為のときに痛みが出てしまう原因、そして性行痛の治療法について詳しく解説するので、パートナーとの大切な一時を取り戻したいとお悩みの方はぜひ参考にしてください。
Contents
【状況を整理】性交時に痛みが出るのはどこ?
はじめに、性行為をしたときに痛みが出やすい場所を紹介するので、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
膣の入り口
外陰部や陰唇など、膣の入り口付近で起きる痛みは、「入口部性行痛」という症状です。
膣の中
膣の内部が擦れて痛い、挿入しているだけで痛みや不快感を感じるといった場合も、性行痛の症状として挙げられます。
膣の奥・下腹部・骨盤内
ピストン運動によって膣の奥や下腹部、骨盤内で起きる痛みを「深部性行痛」と呼びます。
その他
膣の入口や内部、奥といったピンポイントでの痛み以外にも、下腹部全体に痛みが現れるケースも少なくありません。
【部位別】性交時の痛みの原因として考えられること
性行時の痛みは、痛みを感じる場所によって異なる原因が考えられます。
膣の入り口
膣の入口で痛みを感じやすい場合、以下の原因が考えられます。
- 潤滑不足・乾燥:
性的興奮が十分でない、前戯が不十分、ホルモン分泌の減少(更年期や産後)などで腟分泌液が少ない場合、摩擦によってヒリヒリした痛みが生じる。 - 心理的要因や緊張:
不安、恐怖心、過去のトラウマにより、腟周囲の筋肉が無意識に収縮し「膣痙攣」を起こし、挿入時に強い痛みが出やすくなる。 - 器質的要因:
腟口が狭かったり、処女膜が厚い(処女膜強靭症)など、解剖学的な問題。 - 炎症・感染症:
カンジダ膣炎・細菌性膣炎・性器ヘルペスなどの感染、外陰部や尿道の炎症。 - 萎縮性膣炎:
ホルモン低下(特に更年期でのエストロゲン減少)で、膣・外陰部の粘膜が薄くなり、乾燥や摩擦で傷つきやすくなる。
膣の中(膣内部)
膣の中で感じる痛みの原因として考えられる原因は、以下のとおりです。
- 潤滑不足:
入口部と同様、内部まで潤いが不足している場合、摩擦が強くヒリヒリとした痛みが続く。 - 膣の狭さや柔軟性不足:
膣が十分に広がらない、分泌が追いつかない時に生じる。 - アレルギー反応:
コンドーム(ラテックスなど)へのアレルギーが原因のこともある。 - 加齢やホルモンの影響:
膣粘膜の萎縮や分泌低下。 - 感染症や炎症:
膣炎などの局所的な炎症。
膣の奥(子宮口付近・下腹部や骨盤内)
はじめは大丈夫でも、奥まで挿入されたりすることで痛みを感じる方の場合、以下のような原因が考えられます。
- 深部への過度な刺激や体位:
奥まで深く挿入された場合や、後背位など特定の体位で痛みやすい。 - 便秘:
特に肛門付近やS状結腸に便が溜まると、物理的圧迫で腟の奥や下腹部が痛むことがある。 - 婦人科疾患:
子宮内膜症・クラミジア感染症・卵巣腫瘍・骨盤内感染症など、子宮や骨盤内疾患が隠れていることがある。
これらの場合、月経痛の増悪や、不妊の原因にもなるため注意が必要。 - 乱暴な性交や激しいピストン運動:
奥まで過度に刺激を加えると痛みが起こる。
関連記事:セックスの時の痛みを少しでも和らげるにはどうすれば良いか
【原因別】性交時の痛みに対する治療法
性行時に感じる痛みは、原因ごとに治療方法が異なります。
ルクスクリニックがご提案してる、性行痛の改善に向けた治療方法をご紹介します。
潤滑不足・乾燥・萎縮性膣炎
潤滑不足・乾燥・萎縮性膣炎が原因の場合、次の2つの治療方法がおすすめです。
- インティマレーザー
- 膣内ヒアルロン酸注入
インティマレーザーは、膣内部や外陰部へレーザーを照射することでコラーゲンを活性化させ、萎縮や乾燥状態となっている膣を改善する効果が期待できます。
膣内ヒアルロン酸注入は、名前の通り膣内部へヒアルロン酸を注入する治療で、膣の潤いや弾力性を取り戻す効果が期待できます。
どちらの治療方法も切開をしないため身体への負担が少なく、日常生活へ支障をきたしにくいといったメリットがあります。
構造的な原因(摩擦など)の場合
挿入時の摩擦など、構造的な原因の場合、次の3つの治療方法を用いるケースが多いです。
- 小陰唇縮小術
- 陰核包茎術
- 副皮切除術
小陰唇が大きいことで摩擦が生じて痛みを感じる場合、小陰唇縮小術によって小陰唇を小さくすることで性行痛の痛みや不快感を改善することができます。
また、陰核(クリトリス)の包皮や前方にある副皮が擦れることで痛みを感じている場合は、陰核包茎術や副皮切除術が有効です。
症状によっては、小陰唇縮小術と陰核包茎術や副皮切除術を組み合わせて行うケースも少なくありません。
膣の奥や下腹部全体に痛みがある場合
膣の奥や下腹部全体に痛みがある場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の疾患、または性病などの可能性も考えられます。
このような部位で痛みを感じる場合は、婦人科や泌尿器科を受診することも検討してください。

【Q&A】性交時の痛みに関するよくある質問
ルクスクリニックでは、これまで多くの女性から性行時の痛みに関するご相談を受けてきました。
なかでも多かったご質問を、回答とともにご紹介します。
ヒリヒリとした性交痛は危険ですか?
ヒリヒリとした痛みの多くの原因は、潤滑不足などが考えられるため、必ずしも危険というわけではありません。
ただし、次のような症状がある場合は注意が必要なため、受診を検討してください。
- 行為中以外も痛みがある
- おりものの異常やかゆみ、発熱、出血を伴う
性交時に膣の奥が毎回ではなくたまに痛くなるのですが。
痛みが出るときの体位や挿入の深さ、ピストンの早さがある程度同じだった場合は物理的なことが原因として考えられます。
どのような状況で痛みを感じるのかをパートナーへ伝えることで、痛みの改善だけでなく、二人の絆も深められるでしょう。
ただし、下腹部まで痛みを感じる場合は婦人科系の病気が潜んでいる恐れがあるので、婦人科への受診を検討してください。
その他の原因として、便秘気味だったりすると腸によって圧迫されて痛みを感じる場合もあります。
性交痛で病院に相談するのは正直恥ずかしいです。
性行為に関する悩みを誰かへ相談することに恥ずかしさを感じる女性は少なくありません。
そのため、ルクスクリニックでは患者様のプライバシーを守るために完全予約制によるカウンセリングを行っております。
患者様同士が顔を合わすことがないよう、細やかな配慮をしておりますので、ぜひお気軽にご相談にいらしてください。

まとめ
性行為時に痛みが生じると、パートナーとの大切な時間を楽しめないだけでなく、性行為自体への不安を感じてパートナーとの関係性に影響を及ぼす可能性もあります。
性行為での痛みを改善し、「パートナーとの関係をより深めたい」とお悩みの方は、まずはお気軽にルクスクリニックのカウンセリングをご利用ください。
患者様一人ひとりの悩みに寄り添い、幸せな時間を過ごすためのお手伝いをさせていただきます。