バストアップ(乳房つり上げ・乳房縮小・乳輪つり上げ・乳房切除法)
Treatment Overview治療概要
バストアップ手術とは
バストの乳腺や脂肪は、加齢とともに萎縮し、皮膚のたるみが進行することで、理想的なバストの位置が崩れてしまいます。特に授乳後はこの変化が顕著で、ハリや高さの低下、バストの下垂が気になる方が増えます。美容的な観点では、左右の鎖骨の中間点と両バストトップを結ぶ三角形が正三角形に近い形が理想とされます。バストアップ手術は、バストトップの位置を適切に調整し、この理想の形に近づけることを目的とした手術です。また、年齢や体型の変化により肥大・下垂したバストは、過剰な乳房組織(脂肪・皮膚・乳腺)を取り除くことで、バランスの取れたサイズへ整えることも可能です。
この施術は、見た目の美しさだけでなく、乳房の重さによる肩こりの軽減や、バスト下部の慢性的な皮膚炎の予防・改善といった機能的な側面でもメリットがあります。
バストアップ手術・乳房縮小術は、以下のようなお悩みをお持ちの方に適しています。
- 加齢や授乳によるバストの下垂・ハリの低下が気になる
- バストの形が崩れ、左右差やバランスの乱れが目立つ
- バストが大きすぎて、肩こり・首こり・姿勢の悪化がある
- バスト下部に皮膚炎ができやすい・蒸れやすい
- ボリュームがありすぎて小さく整えたい
- 乳がんで片側乳房を切除し、健側を整えたい
バストの形や位置の改善は、見た目の美しさだけでなく、肩こりの軽減や皮膚トラブルの予防・改善など、日常生活の快適さにもつながるケースがあります。
「美容目的だけではない」「日常生活に支障をきたしている」という方にも、機能面と審美面の両面からサポートできる手術です。
乳房下垂の分類
乳房の下垂は、「Regnault(ルノー)分類」に基づいて評価されます。この分類では、乳頭(バストトップ)の位置と乳房下縁(アンダーバスト)の関係によって、下垂の程度が3段階に分けられています。
- 下垂Ⅰ度:乳頭が乳房下縁と同じ高さにある
- 下垂Ⅱ度:乳頭が乳房下縁より下にあるが、乳房の最下部よりは上にある
- 下垂Ⅲ度:乳頭が乳房の最下部よりも下にある
この分類により、乳房の状態に応じた適切な治療方法を選択することが可能になります。

乳房つり上げ術(バストリフト)について
加齢や授乳後などの影響で下垂したバストに対して、乳頭・乳輪の位置を上げ、バストの形状を整える手術です。下垂の程度(Regnault分類)により、適切な術式を選択します。
乳輪周囲切開法(適応:下垂Ⅰ度)
バストの下垂が軽度である「下垂Ⅰ度」に対しては、乳輪周囲切開法が適応となります。
- 乳輪の周囲をドーナツ状に切開し、外側の皮膚を切除します。
- 切除した外縁部を巾着縫合により乳輪へ寄せることで、乳頭を引き上げます。
- 侵襲が少なく、傷跡が乳輪の縁に沿って目立ちにくいのが特徴です。
軽度のバスト下垂に適応され、加齢や授乳による変化に悩まれる方に適した方法です。

垂直切開法(適応:下垂Ⅱ度)
バストの下垂が中等度(Regnault分類で下垂Ⅱ度)の場合には、垂直切開法が適応となります。
- 現在の乳輪位置より上に新しい位置を設定し、乳輪周囲から下方向に皮膚を切除します。
- 乳頭を上方に移動し、バスト全体を縫い縮めることで、形を整えます。
- 乳輪外周に円形の傷跡、下方向に縦の直線状の傷跡ができます。
中等度の下垂に適した術式で、バストの位置と形のバランスを改善します。

アンカー法(適応:下垂Ⅲ度)
バストの下垂が重度(Regnault分類で下垂Ⅲ度)の場合には、垂直切開法が適応となります。
- 新しい乳輪位置を決め、乳輪周囲と乳房下部の皮膚を広範囲に切除します。
- 切除範囲が錨(アンカー)に似ている形状となることから、アンカー法と呼ばれています。
- 乳輪外周に円状の傷、下方向に縦の直線状の傷、アンダーバストラインに半円状の傷ができます。
重度の下垂に対して適応され、形状の大きな修正が必要なケースで選択されます。

乳房縮小術(バスト縮小手術)
垂直切開法やアンカー法と組み合わせて、乳腺・脂肪を同時に切除し、バストのサイズを小さく整えることができます。
肩こり・首こり・皮膚炎などの身体的負担を軽減する目的で希望される方も多く、審美的・機能的両面でメリットのある施術です。
乳輪つり上げ術(適応:下垂Ⅰ度)
- 乳輪の上部を三日月型に切開し、乳輪乳頭を上方に移動して縫合します。
- バストのサイズや形は変えずに、乳頭位置のみを修正する術式です。
- 下向き、または下方に位置した乳輪乳頭をバランスのよい位置へ調整できます。
比較的軽度の変化に対し、短時間・小範囲で対応できる方法です。

乳房切除法(ボリューム縮小目的)
- 下垂したバストの下部を、乳頭乳輪・乳腺・脂肪を含めて切除します。
- 新たな乳頭と乳輪を皮膚移植で作成する手術です。
- 傷跡は乳輪周囲とアンダーバストラインに残りますが、垂直の傷跡ができないため、目立ちにくいとされています。
※この術式では、乳輪・乳頭を皮下組織から遊離するため、感覚障害・授乳機能の消失が生じる可能性があります。

よく比較される治療/関連する治療
Riskリスク・副作用
・痛み、内出血、腫れ、傷跡、血腫、創部離解、血流障害、授乳障害、乳輪の拡大、乳輪の輪郭がくっきりする、乳輪の形の変形など
※詳しくはカウンセリング時にご説明いたします。
Flow治療の流れ
STEP01 診察・カウンセリング
手術を担当する医師が診察を行います。
希望をお伺いし、適した治療をご提案します。ご不明点やご質問などがあれば、お気軽にご相談ください。
STEP02 撮影
術後の変化を確認するために、施術前の写真を撮影します。
STEP03 デザイン
ご希望のデザインを医師と確認します。
ご納得していただけましたら手術の準備を開始します。
STEP04 麻酔
麻酔をおこないます。(局所麻酔は施術料金に含まれています。)
痛みに弱い方や不安が強い方には、笑気麻酔や静脈麻酔等をご用意しております。※別途費用がかかります。
STEP05 手術
手術中は麻酔が効いているため、痛みを強く感じることはありません。
STEP06 抜糸
約1週間後に抜糸します。
アフターケア
抜糸後の経過診察などは必須ではありません。経過について不安なことがある場合は、医師による診察が可能です。お気軽にお問い合わせください。
Treatment period and frequency治療の期間・回数
2回(施術1回、抜糸1回)
約1週間後に行う抜糸以降、通院は必要ありません。
※術後気になること、ご不安なこと等ありましたらいつでも医師の診察が可能です。
お気軽にお問合せください。
FAQよくあるご質問
A.痛みは3~7日程度で治まります。痛み止めを処方するので、ご安心ください。腫れや内出血は2週間程度で治まります。
A.バストが下垂しているだけでなく、しぼんでいる場合は、シリコンバッグを用いる豊胸術が効果的です。吊り上げと同時に、ハリと膨らみを持たせることができます。
A.基礎疾患がなければ80歳以上でも手術は可能です。その場合、全身麻酔をおすすめしております。
Fee費用について
総額 | 709,500円〜1,897,500円 |
※当院の手術は、局所麻酔代が施術代に含まれています。
乳輪吊り上げ
乳輪吊り上げ | 605,000円 |
バストアップ(乳房吊り上げ)
乳輪周囲切開法 | 770,000円 |
垂直切開法 | 1,100,000円 |
アンカー法(逆T字法) | 1,430,000円 |
乳房縮小術
垂直切開法 | 1,320,000円 |
アンカー法(逆T字法) | 1,650,000円 |
笑気麻酔 | 330,000円 |
静脈麻酔 | 66,000~198,000円 |
硬膜外麻酔 | 66,000円 |
全身麻酔 | 242,000円 |
外科診察料 | 5,500円 |
当院の施術はすべて保険適応外の自由診療です。
お問い合わせCONTACT
※未成年者の場合、親権者様の同伴が必要となります。また、同意書・ご本人様、親権者様の身分証の確認が必要となります。
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