東京都新宿区の美容外科・美容皮膚科
膣がゆるくなる原因と改善方法を医師が解説!

過去の性体験や出産経験・年齢による変化などを経て、「自分の膣がゆるいのではないか」と不安になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
膣の状態はデリケートな話題であり、身近な人であっても相談しにくいものです。
本記事では膣がゆるくなる原因をはじめ、セルフチェックの方法やセルフケア・医療機関での治療方法までをわかりやすく解説します。

膣がゆるくなる原因
膣のゆるみは多くの女性に起こりうるものですが、そのすべてが同じ原因とは限りません。
骨盤底筋の衰え
膣の周囲には、内臓を支える「骨盤底筋群」が存在します。
この筋肉が加齢・出産・運動不足などによって衰えると、膣周りの締まりも低下してしまいます。
また、以下のように腹圧がかかる行為も骨盤底筋の負担となり、ゆるみが加速する要因となります。
- 便秘
- 頻繁な咳込み
- 重いものをもつ習慣
- ハードな運動
エストロゲンの分泌量減少
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、膣のうるおいや弾力を保つ重要な役割を担っています。
閉経前後をはじめ、加齢やストレスによってエストロゲンの分泌が低下すると、膣の粘膜が萎縮・乾燥し締まりの低下につながります。
妊娠・出産
妊娠や出産を経験すると、膣壁や骨盤底筋が物理的に引き伸ばされゆるみやすくなります。
出産後に尿漏れや膣のゆるみを感じる方が多いのは、こうした物理的な影響によるものだといえます。
関連記事:骨盤底筋の鍛え方|座りながらできるおすすめのトレーニング方法
膣のゆるみのチェック方法
膣圧の状態は、以下の方法を使って自宅でもセルフチェックが可能です。
セルフチェックの手順:
- リラックスした状態で膝を軽く曲げる(座っていても立っていてもOK)。
- 人差し指と中指の2本を第二関節まで膣内に挿入する
(潤滑剤を使うとやりやすくなる。痛みがある場合は無理しない) - 指を45度くらいに開いた状態で、膣をギュッと締めるように力を入れる。
- 指への締め付け感・抵抗の度合いで膣圧の状態を判断する。
判断の目安:
- 指に力を入れても2本の指がくっつく場合:膣圧が高い(締まりがよい)
- 指に力を入れない状態で2本の指がくっつく場合:平均的な膣圧
- 力の有無を問わず指同士がくっつかない、または収縮がほとんど感じられない場合:膣圧が弱い
(ゆるみがある可能性)
膣圧のセルフ評価例(オックスフォードスケール):
- レベル1:ほとんど収縮が感じられない
- レベル2:弱いが収縮は可能
- レベル3:収縮は可能で下の方から包み込む感じがする
- レベル4:良好に収縮し抵抗を加えても収縮できる
- レベル5:指をギュッと吸い込むように、力強く締められる
その他のチェックポイント:
- 性交時の満足度が下がった
- お風呂のお湯や空気が膣に入りやすい
- くしゃみや咳で尿漏れがある
- タンポンが漏れてしまう
ルクスクリニックでは、専用の機器を使用し、膣圧を数値化する検査も行っています。
明確な数字によって圧力の強さが分かるほか、自分に合った膣圧の改善方法について専門医からアドバイスを受けられるため、セルフチェックに不安がある方はぜひご相談ください。

【セルフケア】膣のゆるみを改善する方法
慢性的な膣のゆるみは、セルフケアの改善が見込めません。
クリニックでの治療に加え、今の状態をこれ以上悪化させないための対策として、以下のセルフケアが有効です。
ケーゲル体操(膣トレーニング)
膣周りの筋肉を意識して収縮させることで、日常生活では動かしにくい筋肉をしっかりと鍛えるためのトレーニングです。
尿を止めるような感覚で膣をキュッと締め、5秒キープした後にゆるめましょう。
1日の中でキープ→ゆるめる動作を10回×3セット行うと効果的です。

内転筋のトレーニング
太ももの内側にある「内転筋」は骨盤底筋と連動しており、鍛えることで膣圧アップが期待できます。
以下の中から自分が取り入れやすい方法を選んで続けてみましょう。
- 内ももにボールを挟み、力を入れたりゆるめたりする運動
- 足を肩幅程度に開いて行うワイドスクワット
- 両方の足裏を合わせて座る「合蹠(がっせき)」のポーズ

【クリニックでの治療】膣のゆるみを改善する方法
ルクスクリニックでは、原因や患者様の状態・希望の仕上がりを考慮し、いくつかの施術から最適なものをご提案します。
膣縮小
膣壁の余分な組織を切除・縫縮することで、膣の構造自体を引き締める施術です。
本記事でご紹介する施術の中でもっとも効果的といわれており、短期間でしっかりと変化を実感したい方に向いています。
切らない膣縮小術/膣タイトニングスレッド
膣内に専用の糸を挿入し、物理的に引っ張ることで組織を引き締める施術です。
膣縮小とは異なりメスを使わないため、ダウンタイムが少なく、日常生活に影響を及ぼしにくいといったメリットがあります。
膣内カスタムヒアルロン酸注入
膣内にヒアルロン酸を注入することで、ハリ感のアップやボリュームを与える施術です。
挿入後すぐに変化を実感できるほか、針のみを使って行われるため、ダウンタイムがほとんど見られない点が魅力的です。
インティマレーザー
膣内に専用のレーザーを照射し、熱刺激によってコラーゲンの生成促進を目指す施術です。
膣粘膜のコラーゲンが増えると、うるおいが増し、内側から膣のハリ感を回復させる効果があります。
切らない膣縮小術+膣内360°ヒアルロン酸注入
メスを使わずスレッドを挿入する「切らない膣縮小術」に加え、膣内に360°均等にヒアルロン酸を注入することで、締まりのよさとハリ感の両方が期待できる施術です。
広範囲に注入するため膣内の形状が整い、締まりだけでなく感度の向上も目指せます。
名器形成
性的満足度の向上を目的とした膣内ヒアルロン酸注入です。
膣内の上下にヒアルロン酸をバランスよく注入することで、性交時の刺激向上に役立ちます。
スターフォーマーPRO
強力な磁気を利用して筋収縮を繰り返し、骨盤底筋のトレーニングができる医療用の機器です。
30分ほど椅子に座っているだけで、意識しても鍛えることが難しいインナーマッスルを強化し、膣のゆるみを改善します。
同時にウエストやヒップのシェイプアップや腰痛改善にも繋がるため、さまざまなお悩みを抱えた方にもおすすめです。
膣のゆるみと性行為の相関
「性行為の回数が多いと膣がゆるくなる」といった噂を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
結論からいえば、これは医学的根拠のない噂話にすぎません。
膣は元々伸縮性の高い器官であるため、出産レベルの過度な負担がかからない限り、性行為の頻度によって恒常的にゆるくなることはあり得ません。

まとめ
膣のゆるみは年齢や出産経験・ホルモンバランスなどにより誰でも起こる自然な変化の一つです。
まずはセルフチェックで現状を把握し、セルフケアとともに美容クリニックで適切な施術を受けましょう。
ルクスクリニックではメインとなる7種類の施術を組み合わせ、患者様一人ひとりに合ったオーダーメイドの施術を提供しています。