東京都新宿区の美容外科・美容皮膚科
【医師監修】膣の締まりをよくしたい…!膣トレと外科的アプローチ

出産後に膣のゆるみを感じるようになったり、いつしか尿漏れに悩むようになったりと、膣の締まりに関するお悩みは尽きません。
これらのお悩みは非常に繊細であり、気軽に相談できるものではないでしょう。
本記事では、膣の締まりを改善するため、そもそもゆるみが起こる原因や具体的な対策についてご紹介します。
なお、自分の膣圧が実際にどの程度なのかを知りたい方は、ルクスクリニックの「膣圧測定」をご検討ください。
専門の機器を用いて膣圧を数値化し、最適な治療やトレーニングについてご提案いたします。
Contents
膣の締まりが弱まる原因
膣の締まりが弱まる原因は人によってさまざまであり、原因を正しく知ることで自分に合う対策を立てられるようになります。
まずは考えられる主な原因を5つピックアップし、どれが自身の状態に当てはまるかを確認していきましょう。
- 加齢
- 出産
- 運動不足・姿勢の悪さ
- 便秘や頻尿
- 肥満
それぞれの原因について詳しくご紹介します。
加齢
膣の中も身体の皮膚と同じ構造をしており、真皮層にコラーゲンやエラスチンが存在します。
加齢によってこれらが失われてしまうと、皮膚は土台を失ってたるみやすくなるでしょう。
顔であれば皮膚が重力に負けて垂れ下がってしまいますが、膣の場合は壁が薄くなり、締まりが弱まる原因になります。
また、加齢によって全身の筋力が低下するとともに、膣内の筋力が弱まり、緩んだように感じている可能性もあります。
出産
出産を何度も経験していたり、経膣分娩での出産を行ったりした場合は、膣壁や骨盤底筋に大きな負担がかかります。
産後に元の状態に近いところまで回復できることもあれば、そのままゆるんだ状態が続いてしまうこともあるでしょう。
出産後の身体を労ると同時に、骨盤底筋のトレーニングなどで膣の回復を速めてあげることが大切です。
運動不足・姿勢の悪さ
骨盤周りの筋肉が使われずに弱ってしまうと、膣の締まりを保つ力が低下し、ゆるみにつながってしまいます。
デスクワークなどで慢性的な運動不足になっている方は、意識的に下半身を使う運動を心掛けましょう。
一度に過激な運動をするのではなく、10分程度の運動を毎日継続するところから始めることをおすすめします。
また、姿勢の悪さによって筋肉がうまく使われていなかったり、下半身の血行が悪くなったりすることも原因の一つです。
自分の立ち姿や座っているときの姿勢を思い返し、意識的に背筋を伸ばして過ごしましょう。
お尻にキュッと力を入れて立つことで、姿勢が整うだけでなく、膣のトレーニングにもつながります。
便秘や頻尿
便秘によって排便時に膣周辺へ負担がかかっていたり、頻尿によってトイレに行く回数が多かったりする方の場合、膣や周辺の筋肉がゆるみやすくなります。
こうした方はまず便秘や頻尿の原因を探り、症状を改善するところから始めなければなりません。
トイレの回数を一般的なレベルまで減らすとともに、スムーズに排便ができるように腸内環境を整えましょう。
肥満
肥満気味の方の中でも、下半身や下腹部に脂肪が多く付いている方の場合、重みで骨盤底筋に負担がかかってしまいます。
重力によって下方向に組織が引っ張られると、筋肉が伸び、膣のゆるみにつながってしまうでしょう。
慢性的な肥満の方だけでなく、急激に体重が増加・減少したり、生活習慣が乱れている方も同様です。
自宅でできる膣トレーニングの方法
続いて、自宅でできる膣トレーニングの方法を4つご紹介します。
- ケーゲル運動
- スクワット
- 骨盤底筋ストレッチ
- 内転筋エクササイズ
これらのトレーニングはいずれも劇的な変化があるものではないため、毎日数分からコツコツと継続する必要があります。
現在のゆるみをこれ以上悪化させないためにも、挑戦しやすい方法から試してみると良いでしょう。
ケーゲル運動
ケーゲル運動は元々尿漏れの予防を目的として編み出されたトレーニングの一つです。
尿意を我慢するときをイメージしながら膣にギュッと力を入れ、そのまま数秒キープしましょう。
およそ3秒から5秒程度キープできたら力をゆるめ、再び力を入れるという繰り返しになります。
1日の目安は10セットですが、座ったり寝ていたりしていてもできるため、気づいたときに集中して行うことをおすすめします。
ヒップリフト(グルートブリッジ)
骨盤底筋はお尻の筋肉とともに鍛えることができます。
通常のスクワットの体勢は骨盤底筋に負荷がかかりすぎてしまうため、寝ながら行えるヒップリフトがおすすめです。
【スタートポジション】
- 仰向けに寝る
- 膝を曲げて足裏を床につける(足幅は肩幅程度)
- 腕は体の横に置く(手のひらは下でも上でもOK)
【動作】
- 息を吐きながら、お尻をゆっくり持ち上げる
- 背中が反らないように、お腹とお尻に力を入れる
- 肩から膝までが一直線になる高さまで上げる
- 1〜2秒キープ
- 息を吸いながら、ゆっくりお尻を床に戻す
- 1~3を繰り返す
【ポイント・注意点】
- 腰を反らさない:腰を痛める原因になります。お腹にしっかり力を入れて。
- かかとで踏み込む:つま先ではなく、かかとを意識するとお尻に効きます。
- 肩と首はリラックス:首に力が入らないように注意。
- 呼吸を止めない:動作に合わせて呼吸することが大切です。
回数の目安は10~15回を2~3セット行い、慣れてきたら足を片方ずつにした片脚ヒップリフトに挑戦してみましょう。
骨盤底筋ストレッチ
骨盤底筋ストレッチは、膣の締まりを改善するだけでなく、尿漏れの予防や姿勢の改善などさまざまな効果が期待できます。
まず仰向けに寝た状態で膝を立て、足を肩幅に開きます。
そのままケーゲル運動と同じように、膣周辺にギュッと力を入れましょう。
5秒程度キープできたら力を抜き、このサイクルを10回程度繰り返します。
内転筋エクササイズ
内転筋(ないてんきん)は太ももの内側にある筋肉で、膣の締まりだけでなく、姿勢の良さや歩く際のバランスを整える際に活躍しています。
ここを鍛えることで下半身が引き締まり、膣のゆるみ予防や太ももの引き締め効果が期待できるでしょう。
先ほどのスクワットも内転筋のトレーニングに効果的ですが、もう一つ試してほしいエクササイズをご紹介します。
まず両足を肩幅程度に開き、そこから左右どちらかの足を真横に大きく一歩踏み出します。
このときもう片方の足は膝を曲げず、まっすぐ伸ばしておきましょう。踏み出した足の膝が直角になるところまで踏み込んだら、元の姿勢に戻ります。
このエクササイズを「サイドランジ」といいます。
踏み込みの際に太ももの内側がしっかりと伸びていることを確認しながら、左右で各10回ずつを目安に継続しましょう。
膣トレの間違った方法と注意点
近年はSNSなどで膣トレの方法が紹介されていることも多く、自己流でのトレーニングを続けている方も増えてきています。
しかし、間違った方法で膣トレを行ってしまうと、却って逆効果になってしまったり、別のトラブルを招いたりする場合があります。
下記の4点に注意しながら、正しい方法でトレーニングを行いましょう。
- 腹筋やお尻の筋肉を使ってしまう
- 過度にやりすぎてしまう
- 不適切なフォームでやっている
- 道具を誤用している
それぞれの注意点について詳しくご紹介します。
腹筋やお尻の筋肉を使ってしまう
膣ではなく腹筋やお尻の筋肉の力が入ってしまうと、筋トレとしての効果は現れても、膣の締まりを予防することはできません。
尿意を我慢するようなイメージで、膣周辺に集中して力を入れられるように心掛けましょう。
過度にやりすぎてしまう
すぐにでも締まりを改善したいからといって、過度にトレーニングを続けてしまっては逆効果になります。
筋肉に負担をかけた後は必ず休息を取り、身体へ過度な負担がかからないように注意しましょう。
不適切なフォームでやっている
姿勢が悪いままトレーニングを行っていると、骨盤底筋が膣へ正しく刺激が伝わらないほか、腰痛など別のトラブルが起こる原因になります。
自分でも気が付かないうちに姿勢が崩れている可能性があるため、姿見で確認したり、医療機関で正しいフォームを指導してもらったりすることが大切です。
道具を誤用している
インナーボールなど、膣トレ専用に開発された道具もたくさん登場しています。
こうした道具は便利である一方、使い方を誤ると膣を傷つけたり、却って筋肉を緩めたりする可能性があります。
使用前には必ず説明書を確認し、正しい範囲で使用することが大切です。
膣トレだけでは改善しない場合の外科的アプローチ
これまでにご紹介したトレーニングはあくまでも「予防的措置」であり、膣の締まりを劇的に改善するはたらきは期待できません。
続いては膣トレで改善しない場合に試してほしい外科的アプローチについて、ルクスクリニックで受けられる2つの施術を元にご紹介します。
- 膣縮小
- 名器形成
それぞれの施術について詳しく見ていきましょう。
膣縮小

膣縮小術は、ゆるんでしまった膣壁を切開して縫い縮めることにより、物理的に膣の内部を狭める方法です。
筋肉を細かく縫合するため、元々あったようなヒダを形成でき、施術後も違和感なく過ごすことができます。

同時に膣括約筋を縫合することにより、入口から膣の奥までを総合的に縮小できる点もメリットといえます。
今後経膣分娩の可能性がある方は、「切らない膣縮小術」や「膣内カスタムヒアルロン酸注入」など別の施術を検討していただくと良いでしょう。
名器形成
名器形成術はゆるんでしまった膣の締まりを取り戻し、感度を上げたりパートナーの満足度をアップさせたりするための施術です。
6種類から患者様一人ひとりの希望に沿って、適切な施術をご提案します。
- 膣壁縮小術:膣内部の組織を切除・縫合する施術
- 膣括約筋縫縮術:膣の入り口付近にある括約筋を縫い縮める施術
- 脂肪注入による膣圧アップ:脂肪を注入し膣の圧力を高める施術
- 膣内360度ヒアルロン酸注入:ヒアルロン酸を注入し膣のハリをアップする施術
- Gショット:Gスポットへヒアルロン酸を注入し感度を上げる施術
- スターフォーマー:磁気刺激を与えて物理的に筋肉を鍛える施術
下記は感度アップGショットのイメージ画像です。

また、ヒアルロン酸の注入箇所や量を調整することで、みみず千匹・たこつぼ・きんちゃく・かずのこ天井などの細かいカスタマイズも可能です。

膣の締まりを改善するためのクリニック選びのポイント
最後に、膣の締まりを改善したいと考えている方に向け、自分に合ったクリニックを選ぶ際のポイントを解説します。
- 症例数が豊富
- 女性医師が担当する
- 口コミや評判が良い
- 料金が明確である
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
症例数が豊富
膣周辺の施術は非常に繊細であり、多くの経験と実績を積んだ医師でなければ対応できません。
クリニックの公式HPを確認し、症例が公開されているかどうかをチェックしましょう。
デリケートゾーンの症例は公開していないクリニックも多いため、実際にカウンセリングを受けてみることもおすすめです。
女性医師が担当する
女性ならではの悩みに寄り添えるよう、女医が在籍しているクリニックを選ぶこともおすすめです。
医師や看護師・スタッフがすべて女性で統一されているクリニックであれば、より気軽に来院しやすいでしょう。
口コミや評判が良い
GoogleマップやSNS・口コミサイトなどを確認し、評判が良いクリニックを選ぶことも大切です。
実際に来院しなければ分からない点を指摘している口コミも多いため、公式HPの情報と併せてチェックしておくと安心です。
料金が明確である
料金が明確に提示されており、後から追加費用を徴収される心配のないクリニックを選びましょう。
初診料や再診料・アフターケア代・麻酔代など、全て含んだ金額が提示されているクリニックが安心です。
契約前には全ての料金が含まれた見積もりを作成してもらい、予算内で受けられるかどうか確かめてから依頼することが大切です。
まとめ
膣の締まりに関する悩みは決して珍しいものではありませんが、周りに相談しにくいといったデメリットがあります。
トレーニングや生活習慣の見直しを行うとともに、医療機関にて適切な施術を受けましょう。