東京都新宿区の美容外科・美容皮膚科
クリトリス肥大が及ぼす日常生活への支障と治療法

クリトリス肥大は、「性器が大きくなりすぎている」「以前よりも突出している」といった状態が長く続くことを指します。
クリトリスそのものが大きくなるのではなく、小陰唇や副皮といった周囲組織の肥厚も原因になる場合があります。
本記事ではクリトリス肥大の原因を探るとともに、肥大を予防する方法や具体的な治療法をご紹介します。

Contents
クリトリス肥大とは?
クリトリス肥大とは、クリトリスやその周辺にある包皮・副皮・小陰唇などが肥大し、見た目や感覚に違和感を覚える状態を指します。
クリトリスそのものが肥大するケースは稀であり、周囲の組織が原因となっている可能性も考慮しなければなりません。
クリトリスが肥大すると見た目にも大きな変化を伴いますが、感覚が過敏になったり、衛生的に不衛生な状態が続いたりする場合もあります。
周囲に相談しにくいことから、人知れず悩んでいる方も少なくありません。
関連記事:「クリトリスが大きい…」とお悩みの方へ|平均的な大きさや肥大化する原因
クリトリス肥大の原因
クリトリス肥大にはさまざまな原因があるため、まずは自身の症状が何によるものなのかを特定し、正しい処置へとつなげていく必要があります。
クリトリス肥大の先天的な原因
- 先天性副腎過形成症
- 妊娠中の薬剤投与
- フレーザー症候群などの遺伝性疾患
先天的な原因でクリトリスが肥大している場合、胎児期からのホルモン異常やステロイドなどの薬剤投与が関わっているケースが見られます。
稀にフレーザー症候群などの遺伝子疾患によって、クリトリス周辺の組織が通常より発達するケースもあります。
クリトリス肥大の後天的な原因
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や内分泌異常
- 卵巣や副腎の腫瘍
- クリトリスの嚢胞
ホルモンバランスが崩れて女性器に影響が現れる疾患もたくさんあります。
さらには卵巣や副腎・クリトリスそのものに腫瘍や嚢胞ができることもあり、中には早急に適切な処置を受けなければならないものも含まれています。
このように、クリトリス肥大は遺伝的・ホルモン性・構造的要因が複合しているため、自己判断せずに医療機関へ相談することが大切です。
クリトリス包茎による日常生活への支障
肥大した包皮がクリトリスを覆う「包茎」は、日常生活にさまざまな支障を及ぼす可能性があります。
衛生面の問題
クリトリス包茎では、恥垢と呼ばれる汚れが包皮内に溜まりやすくなります。
結果として悪臭や細菌感染のリスクが高まり、発疹・炎症・かゆみなどを引き起こすでしょう。
自身が悩むだけでなく、時としてパートナーから不衛生だと思われる可能性もあります。
性的感度の低下
クリトリスが包皮に覆われていることで、刺激が弱く感じられ、不感症や性的快感の減少につながる可能性があります。
これによって性生活の満足度が大きく減少し、パートナーとの関係が悪化することも考えられます。
性交痛や不快感
クリトリスや小陰唇が突っ張ったり、摩擦で痛みを生じたりするケースも珍しくありません。
刺激を与えることによって包皮が剥ける「仮性包茎」であれば症状が軽度に済みますが、包皮が剥けない「真性包茎」の場合はより痛みを感じやすくなります。
見た目や心理的な悩み
肥大したクリトリスや包皮の異常・衛生面の問題などは、鏡で見たときに不安を感じたり、下着を選ぶ際に迷いが生じたりといった見た目のコンプレックスにつながることがあります。

クリトリス肥大は治療できる
クリトリス肥大はセルフケアで根本的な改善を目指すことはできません。
一方、美容クリニックや形成外科などの専門医を受診することによって、クリトリスそのものを小さくしたり、周囲の組織を切除したりすることが可能です。
副皮・小陰唇切除術
クリトリス肥大の多くは、クリトリスそのものではなく周辺の副皮や小陰唇の肥厚が原因です。
これらを除去することでクリトリス自体が目立ちにくくなり、見た目の改善や衛生面の向上につながります。
包茎のように、包皮の整形も併せて行われることが多く、専門医の元で適切な処置を受けることが大切です。
関連記事:【小陰唇肥大】ビラビラが大きいのはどうすれば治せる?
クリトリス縮小術
クリトリスそのものを切除・縮小する方法もあります。
構造的にクリトリスが肥大している場合のみ適応となるため、まずは医師の診察を受け、正しい判断をしてもらうことが大切です。
クリトリスは非常にデリケートな部位のため、施術も慎重に行われる必要があり、施術後の感度や痛みへの配慮が重要なポイントとなります。
後天的なクリトリス肥大を予防する方法
後天的に症状が現れたクリトリス肥大は、自分でできるセルフケアによって予防することができます。
ホルモンバランスの維持
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)やホルモン異常による肥大は、内科的・婦人科的なホルモン調整が有効です。
定期的な婦人科検診で早期発見が可能なため、健康上の問題がない方も、年に一度の検診を心掛けましょう。
慢性的な摩擦や圧迫の回避
締め付けの強い下着やタイトな服装は避け、通気性の良いコットン素材のアイテムを選びましょう。
また、自転車を頻繁に使用する方の場合、知らず知らずのうちにクリトリス周辺へ刺激が加わっている可能性があります。
毎日の使用を1日置きにするなど、デリケートゾーンを労わって過ごす工夫が必要です。
適切な衛生管理
ぬるま湯やデリケートゾーン専用のソープを使い、やさしく洗い流すことが大切です。
恥垢を溜めず清潔な状態を保つことにより、臭いやかゆみの予防にもつながります。
洗う際は過度な摩擦が起こらないよう、注意してケアすることも大切です。
定期的なセルフチェック
クリトリスやその周辺を定期的に確認し、「以前と違う」などの変化があればすぐに医療機関を受診しましょう。
定期的なチェックによって異変にすぐ気が付くことができ、早期の対策が可能となります。

まとめ
クリトリス肥大は、多くのケースが副皮や小陰唇が由来のものです。
日常生活に影響を及ぼす前に、副皮・小陰唇切除術やクリトリス包茎術、クリトリス縮小術といった専門的な治療を検討しましょう。